2022年11月29日火曜日

冬のはじめの弦の響き~カンテレとギター、ブズーキの夕べ~at ニシクルカフェ

カンテレ:あらひろこさん
ギター・ブズーキ:星直樹さん
会場:ニシクルカフェ

聞いたことも見たこともない楽器の音を聴きに行った。

‥と思ったら夏の飛生(トビウ)芸術祭森の中でカンテレの音色を実は聴いていたのです。
トビウに今年は行くか!(いつも行きたいけど土日だしで諦めがち)と思えたのは、音楽馬鹿の友人家族の参加が判明したのも一つの要因ですが、
ダンサーの柿崎麻莉子さんがいることも決め手の一つでした。

柿崎さんは東京・丸の内コットンクラブでの大和田慧ちゃんLIVEでその佇まいに度肝を抜かれました。
良い音の流れに乗れた気がする2022。まだ終わらないからおそろしい音の波。

お琴のようなものかしらと思ったが、ハープを置き型にしたようなものであった。
写真は39弦(38?)で、カンテレの中では一番大きいサイズだそう。5弦や10弦のものもあるそうです。

あらさんは日本でカンテレ(フィンランドの民族楽器)が知られていない1990年代からプロ奏者として活躍しているそう。つまり、日本カンテレ界の始祖といっていいのではないかと。

「まだ、人が文字を紙に書く前。言葉を、詩を朗読するときのBGMとして生まれたのがカンテレなんです」というようなことをあらさんがささやきました。

‥な、な。な、なんて素敵な。な、な、なんて詩的な起源だろうか!!!
詩だけでは覚えにくいから音楽をつけて口承したのだろうか。ロマンも、イベント企画の構想も一気に膨らみました。


なめらかでやわらかで、繊細な音。お人柄がにじみ出ているような。
水の謌(ホテル)のハープ奏者の柔らかなタッチも思い出しました。
「琴線に触れる」とかよく言いますけど、本当に。高音が特にグッときました。
自分の中に宇宙を感じつつ、森も湖もトーベ・ヤンソンさんが夏に住んでいた島も僕には見えました。
北欧に行ったことはないけれど、そこは朱鞠内とか根室とかオコタンペ湖の針広混交林とか、「っぽい」ところが北海道にはたくさんありますからね。イメージ資料だらけです。

森も湖も、北海道には美しいものがあります。目の前にあるわけで。

カンテレのルーツに近い環境ではなかろうか。通りで、こちらの女性には北欧好きが多い長年の謎が、解けたわけです。シンパシー、親和性、共感。
思えばこっちにいたら僕の16才くらいから発症した沖縄病(=沖縄に異常にハマること)もいつの間にか落ち着いたな。


ブズーキ(星さん曰く、「乱暴に言えばマンデリンを大きくしたようなもの」、とのこと)
の音色も、また良かった。
釧路のお宿に捧げた歌も途中にあり、釧路出身の店主は「ん?」と食いついていました。


◎会場には他に、次のイベントでご一緒するお店屋さんもたまたまいてご挨拶ができたり。

◎カンテレ奏者のあらさんの旦那様が「ペンネンノルデ???」と声をかけてくれたのでご挨拶をすると、なんと、数年前に雑誌「HO」(ほ)で取材に来てくれていたライターさんでこれまたびっくり!
店主の記憶では「当時東欧の今はなき言語の音楽をBGMに流していた(どんな音なのやら)ら、その音楽に食いつかれて、この人面白いところに食いつくなあと印象的だった」そうで。

数日後、アイリッシュ・ミュージック好きの【ニシクルカフェ】のあきさんに、カンテレとのご縁についてお伺いしたところ、これまた「HO」で旦那さんが取材に来たときにBGM話(取材の奥義とみた!)から奥さまのお話になったそうで。
‥‥HOほ~!!(既視感)
ご縁はどこでどうつながるか分からないから面白いなーと。


札幌軟石(4万年前の支笏湖噴火の噴出物)の建物「ぽすとかん」もクリスマスモードでした。

楽しみながら、ついでにマフィンも販売させてくれて、
寛大なる ニシクルカフェ様・軟石や様、お買い上げいただいた皆様にも、ありがとうございまっす!!

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