道具は使うためにある。
カヌーは荷物を積むためにある。
カヌーを漕ぎ、竿を振る。火をおこし、料理をし、静かにただ、食べる。火を囲みながら千歳のワインをいただく。
ガーリガリ。コーヒー豆を挽く時間も短縮せずに楽しんで良し。
支笏湖についてはコチラ↓
支笏湖 焚火 キャンプ 規制
旅の必需品であるテントはシールラインのバウンダリーバッグに入れていない。
「軽さは正義だ」とはホーボージュンさん。
いつもよりなんだか、自由だ。
日中は風波の中を漕いだ。
凪いだ夕方、いつもより近づけた気高き恵庭岳の美しさに息を飲んだ。すべてが完成された時間。
帰らなくて良いから味わえる、色の移ろい。
ぼくら人間はみな刹那を生きている。
釣り、ご飯、色々を終え、カヌー天井に寝床をつくる。
うとうとしながら満天の星空に抱くというより抱かれて、包まれ、眠りにつく。
夕方の美しさと寝っ転がり抱かれる星空。どちらも甲乙つけがたい。
遠くに行かずとも、ここにすべてある。
いつもの寝床も職場も、ここも「支笏湖」。
最後に残るのは、一枚の写真のような記憶かもしれない。
何をしたかより、何を見たか。
ツアー:ワイルドカヌーキャラバン
写真:naoki matsuzawa
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