2018年12月13日木曜日

活字の海編『極北へ』石川直樹

先日、ゆーっくり楽しんでいた本を読み終えた。

『極北へ』
毎日新聞社/2018年3月/石川直樹著

“INTO THE FAR NORTH”


冬も日当たりバッチリ、支笏湖ペンネンノルデにて。

一節だけ引用。

「途方もなく長い地球の時間を思いながら、人間の一生の短さを考えた。
世界中の人々の営みが折り重なりながら、押し出される氷河のように世代が交代し、また新しい環境が形成されていく。
人間も地球のサイクルに組み込まれた一つの流れに過ぎないのだろう。
その中で自分は何を経験し、何をすることができるのだろうか。
崩れ落ちた氷が、再び川を作って海に流れ込むように、ぼくもまた自分の生命が地球のサイクルに還元されていくことを願う。
余計なものを残さず、あるべきものを壊さない。」

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