以下、ヤドカリについて。メモがてら。
2015年、宿替えの年。
自宅:狭苦しいワンルームから平屋へ徒歩300歩の引っ越し。「恋人」と宣言して不審がられずに済むのなら公に交際宣言を出している千歳川のさらにそばへにじり寄る。
マツザワ家:市営住宅から一軒家へ。
事務所:温泉街に拠点ができる。
現状維持でも生きていけるけれど、「ここぞ!」(見誤ると痛い目に遭う)なところで動いてみると、あら不思議、それまでいかに窮屈な思いをしていたかがよく分かる。
我慢せざるを得ない日々の些細なストレスは積み重なり、あるところから麻痺状態へ突入する。
人間、よきも悪きも何にでも慣れるようにできている。
不満から目を背けるのがぼくらは上手い。
「何で一緒にいるんだろう?」とはた目には不思議な恋人たちがまあいるのも、慣れ、麻痺、惰性だ。御破算するにも骨が折れることは多い。
店とか家とか車とか、箱モノが大きくなると、戸惑いや悩みも増えるけれど、できることややりたいことがさらに増え、結果的には人間もサイズアップする、できることを身を持って思い知るここ一、二年。恐れ続けてきたけれど、逃げ続けてきただけに「箱モノ」の偉大さにひれ伏す今日この頃。
今の自分も暮らしも仕事も全部気に入っている。しかし、もっと面白くしていこう、なっていくだろう、とも、気負わず、フッツ―に思う。
執着せずに、身の回りの物事人を、ただ、愛するのが肝心だ。非常に難しいけれど、何にもとらわれずに、呼吸のしやすさが最優先。そう、生命第一。
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