はじまったら終わった。
ふっくんと男泣きしかけた去年の今日。無我夢中だった。お客さんの反応がとにかく恐ろしかった。
今年は何でもない感じで終えた。
普通ではできなかったことが普通にできるようになっただけ。熱が冷めたわけではない。鈍くなったのでもない。その逆。
すべてが未知だった去年と、前例がある今年。「つくる」のと「なぞる」のは訳が違う。
この一年で、半信半疑だった様々が確固たるものに変わっていた。
冬カフェは勿論、夏のテイクアウトでもツアーの前後、間で毎日コーヒーを淹れ続け、今日の味を決めていた。夏も冬もコーヒーとの追いかけっこだった。
半年でカフェは閉まるが、ぼくは密かにマスターとしてのシャッターは下ろさなかった。
茶色い液体に気持ち悪いくらいに毎日執着してきたおかげで、人が何といっても、ぼくはぼくの「おいしい」を信じられるようになった。
話がそれた。まつりの話をするはずだったのに。
まあ、とにかく、自分が惚れたコーヒーで稼げるのはぼくには喜びであり、まつりはより多くの喜びを与えてくれるので慌ただしくも楽しい毎日でしたとさ。
国によってはお湯のお代わりが無料であることもあるらしい。いろんな当たり前を旅に出ずに会話の中から学べるのも良い。
ホットウォーター、サービスしてないよ案内。
いつかのてやんdayにはこんなイメージを描いていました。ぼくは今、いつかのイメージの只中にいるようです。すっかりそんなこと忘れていましたが。
【クルミドコーヒー@西国分寺】】(2013年4月19日)
カフェでも川でもゲストハウスでも家でも畑でもカヌーでも雑貨でも湖でも本屋でも田んぼでも文房具でも絵でもお酒でも餃子でも花でも何でも‥、
とにかく僕もそんな空間を、いつか、つくりたい。
風の通るところ、日の当たるところ、水の流れるところ、みんながふらっと来てくれるようなところ。
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