夏はどんなに忙しくても風に怯えることはない。
ただ、一日一日を乗り越えていくだけ。しかし、ついに、風も秋に切り替わった。
まだ半袖だけれど、今年は例年以上に半袖を着た。それもあと数日。
春ぶりの、風に怯える季節がやってきた。
なんとなく、だんだんと気付かぬうちに季節が移り変わる国では、ここはない。
目を逸らしているうちに、すべてが一瞬で通り過ぎてしまう。
居眠りしている暇はない。遊ばねば。働かねば。笑わねば。愛さねば。
よきもわるきも、ぼくらはいつも何かに焦らされている気がする。
線を引いたようにくっきりと、潔いほどにビシッと。
風、太陽、朝、夕方、匂い‥ありとあらゆるものがそれぞれに夏にサヨナラをしていく。
置いてけぼりを食わないように、少しずつ少しずつ気持ちを切り替えていく。
秋の澄んだ空気は夏の重たい身体を楽にする。
この色を見て、それがこの先どう影響するとかそんな大層なことまで望まない。
ただ、その瞬間、ただ、「わあ!!」って、理屈なんかどうでもよくて、明日忘れてしまってもいいから、ただ、その瞬間、ただ、「わあ!」って同じ声を挙げられたなら。
こぼれないように、こぼさないように。水の上にて今日も出店中。
ぼくにとっては、やっぱり、コーヒーのためのカヌー。
一カヌーガイドとしては不純すぎる気もするけれど、
カヌーの数・人の数だけ、それぞれの世界観があって良いでしょ。
自由でなかったら、今日までここで漕ぎ続けていない。感謝。
あと4日で終わりを迎える最終回【ファミリーカヌー】の帰り道は眩しすぎて前が見えなくなる、かのあるある。
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