馬鹿みたいに寝るのが早くなっている。
朝のラジオは、支笏湖ヒメマス魚醤と、熊本大地震の報を伝えた。
また、春か。
誰も悲しんでほしくない。
大丈夫だろうか、友だちがいる。
三月の北。久しぶりに風が鳴いた。
雨と雪の間。水温と気温は同じくらいか。4℃。
どこかで誰かが苦しんで、どこかで誰かが亡くなっていて、どれだけの痛みや涙や不安が溢れているかを想像しながら、現場に飛べないぼくは今日も自分の現場で夏の仕事をした。
余震は恐い。ぼくは2011年、眠れなくなった。
人と人の間。
カヌーがあれば、友だち。三秒あれば十分。来るもの拒まず、誰とでも仲良くなるのが任務。
国も性別も年齢も、全部、ぼくには無意味。「既成概念」は飛び越えるために、ぶち壊すためにある。それが、多分、今回の人生の使命。
お互いに、今までなんて知りようがないし、これからだって分からないし、前後にたいした意味もない。
何がどうでも、
「今」、一緒にいる。「今」、一緒に笑えているか。「今」、あなただけを見ているよ、って。
これ。これより大事なことはない。
悔しいかな、嬉しいかな、言葉なんて無意味。
「日本語」から解放されるのも、なんというかある意味では非常に楽で、楽しい。
カヌーがなくたって、みんな、友だち。
友だちの心配をするのは当たり前。
尊い【生命】。
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