世の中いろんな人がいる。
というわけで、今日は一日ひとりでツアーを回し、合間の店番。
気持ち良いツアーをなかなかさせてもらえない2015。
今までが感じすぎだったのか。美しさにも気持ち良さにも人は馴れてしまうのか?
‥気持ち良くさせてくれーい。
かつての己の凄まじすぎた集中力に恐れ入るばかり。
トシの「サンクチュアリ」(漫画「シュート!」より)みたいなものだったのだな。
漕ぎながら考えていたのは、一緒に漕いだ人の顔とその日毎の様々な記憶。
季節、メンツ、天気、笑顔、その人の心と自分の心持ち。
友人や家族など、気付けばそれなりの人がぼくにわざわざ、ついでか目当てかはさておき会いに来てくれて。その意味も分かっている風で本当は何にも分かっていなかったのだなと気付き始めた。
「気にしてるよ」とか「会いたいよ」とか、そんな言葉、いらない。
口先より行動で示したい。示されたい。
みんな、ただ、何にも言わず、昨日も会っていたような何でもない温度で会いに来てくれた。
再会のセレモニーなんていらないよ。なあ、で、どこいく?
そんな、いろんな人との思い出が漕ぐ場所ごとに沁み込んでいて、それがぼくには嬉しくもあり、同時に窮屈であったりもする。
思いが濃すぎて窒息してしまいそう。
「幻覚症状」とか、死ぬ前の「走馬灯」みたいな。
似たようなコンディションに遭遇すると、どうしてもそういった、かけがえのない一瞬に連れ戻されて、必要ないのに比較をしてしまう。
初めて会う人とつくり出せる空気なはずがないのに、そこを意識し、目指してしまうのはぼくの単なるエゴ。
だから、今年は梅ジュースだけではなく、梅酒も仕込んだ。
だから、の意味なんてないのだけれど、未来の自分へのにんじん。
初めて仕込んだこいつで一杯やるまでは、どうにか生きてやろう、いや、生かしてくれと願うわけです。
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