仕事の中に喜びも悲しみも成長も反省も出会いも刺激もつながりも‥ありとあらゆるすべてが詰まっているから、他のことに気を取られる隙がないし、不要になる。
聞き手は、「何となく働いている人が多い中でなんて贅沢なことを言うのだ。」とぼくを諭した。
ニーチェは「職業は生活の背骨だ。‥悪から遠ざけ、くだらない妄想を抱くことを忘れさせる‥」と言っている。
ならば、「背骨」を季節ごとに失うぼくの暮らしは、無脊椎動物期の思考はすべて「くだらない」ことなのだろうか。
自分を直視することからの逃避=仕事に没頭することの恩恵でもあるのでは?
沢木耕太郎的に言うならば、自己に淫する。これをそろそろぼくも卒業する時期に入ってきているのだろう。今しかできない苦行、贅沢。最後の春、なのかもしれない。
仕事をはがした、あなたには何がありますか?
生きるためには、なかなか剥がせないわけですが。
ぼくには何があるだろう。
何でも難しく考えすぎだとある人は言った。
そう分かってはいてもこねくりまわさずにはいられないのは何だろう。
ぼくはコーヒーが好きだ。
自分で淹れるのも、誰かに淹れるのもお店で淹れてもらうのも好きだ。
いや、コーヒー周辺に流れるスロウな時間が好きだ。
忙しいと淹れることを楽しめない。
食べることも好きだ。
自分の居心地の良い空間を見つけるのが好きだ。
札幌、月寒公園。【Cafe空Kuu】にて撮影。
ぼくも今、今までないがしろにしてきた「宝物」を探している。
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