夕方。サクッと夕涼みカヌー。いろいろ早送りで生き急ぐのだ。
ラストは大海原にて気持ちよくフィニッシュ!
「1時間あったら何をしますか?」と問われた作家・安達茉莉子さんは「海でボーっとする」と答えたが、1時間あればカヌーでそこそこ楽しめる。
そんなわけで、駆け足の夏、始まってます。
忙しなさもまたこの季節ならではの愛おしさであります。
落ち着いた雰囲気の湖を気持ちよく漕ぎ、曲名のとおりに「カヌーのうえでひとやすみ」も果たせました。
その後は、「ポロピナイ」でヒメマス定食という完璧な旬プランニングーーっど!
人を案内するのが生業だが、人を案内するためにも、ひとりで漕ぐ時間はとっても大事。
写真は早朝のリフレクション。美しさに惚れ惚れした日。世界を壊さないように慎重にパドルを漕いだ。
注)鏡ではなく水面です。
こういう瞬間を思いっきり何にも気にせず愛でることができるのは、ひとりで漕ぐ時間だけ。
美しいものは大切な人と共有するのが良い。なので、カヌーには大切な人と乗ってほしい。
「共有」というのは今の時代の流行り言葉でもある。ガイドという仕事も共有することが肝だ。
しかし、すべてを共有してしまうと自分の中が空っぽになってしまう。
何を言うかは知性、何を言わないかは品性。
ってスピードワゴンの方の言葉だと妻に教わって以来、お気に入りの言葉である。
自分だけの美しさをひっそりと、内に隠し持っておくのも等しく大事でして。そこから匂い立つもの。
伝家の宝刀は腰にさせど簡単には抜かないように。でも、確かにあるんだな、と。それだけで相手は戦意喪失しちゃう的な。
能ある鷹は爪を隠すように。僕に能があるかはおいといて。
「職業ガイド(=仕事でしか漕がない人)にはなるな。」
ニセコの【フォレストレック】・矢吹氏の教えである。
それは自分のためだが、それは仕事のためでもある。
自分にとって、ふたつはひとつで、空と湖の境目がよくわからなくなるのとよく似ている。
誰もいない静けさを堪能したい静寂loverのアナタには早朝または夕方のカヌーを。
どちらもぼくの大好きな時間帯。
そうだよね。「咲いた!」情報を6月にアップしてるから、もう終わってしまっただろうと思うよね。
しかし、そこは水中花。写真は水上花。水位次第です。
冷涼な水の中という特殊環境に生息するバイカモは夏の間、長~く楽しめます。
北海道の方でも知らない方が多い隠れた名所ー
夏の千歳川の風物詩ーバイカモは、川岸からも見られる場所もありますが、花と一緒に流れに乗りながら踏圧(カヌー圧?)をかけずに眺めるのが最も美しいです。(私調べ)
※千歳川は事前予約必須でございまっす。
「あべくんいくつになった?」と、親戚筋のようなやりとり。
当時、かのあの長男坊がベビーカーに乗っていたそうな。‥もう中学生(!)だよ。
年取るよね~、でも100歳まで乗るからよろしくね。
マイカヌーを手にして離れる方(おめでたい!)や、川へ向かう方、湖を愛する方、仲間と恒例行事にしたり、カヌーを買わずに通う方、大好きなシンガーソングライターを追いかけて、絵を描くための色を探して、旅行がてらに乗ってみた等々
いろんな出会い方、人の数だけカヌーライフがあり、どれも総じて素晴らしいな、と。
飽きずに懲りずに、深く深く漕ぎ続ける甲斐があるわけです。
準備中の、何かが始まるニオイが好きです。
今回はマフィンと盆栽ノルデ。
盆栽は我々素人なので、苫小牧の盆栽屋さんOWL盆山で修行中の【minmiart】さんに盆栽コーナーをお任せ!
吸い寄せられる方々はみな口を揃えて「以前枯らしちゃって‥」と。それによって次のハードルが上がってしまうのが盆栽あるあるらしいが、わからないことがあればなんでも聞いてね、ケアの仕方を丁寧に解説。盆栽、吸引力あるなあああ!!
旭川の瀬戸晋(せと すすむ)さんは椀制作も漆作業も自ら行う。なんてこった、である。
赤もいいが黒もいい。形も個体差があり、ご本人を前にして、手に触りしっくり馴染むものを選べるのがまた嬉しい。
今回も書ききれませんが、様々な出店者さん・お客様に出会い、非常に楽しかったです。
関係者の皆様にも、いつも素敵なイベント、本当にありがとうございます!!
秋の登別開催も、今から楽しみです!